母乳育児について

母乳育児のすすめ

母と子の絆のために

明治時代に日本を訪れた英国人医師オング卿が、日本の母と子の関係が極めて緊密であり、子ども達が貧しい中でも非常に幸せそうに見えたことに強い感銘を受けています。
そして彼は、この原因は、当時西洋では、ミルクによる育児が流行していたのに、日本の母親がほとんど母乳で育てていることによる気付き、帰国して、母乳育児を英国他世界に拡げる運動をされました。

現在、母乳の大切さが世界に認識され、WHO・ユニセフが母乳育児を世界に推進し、逆に一時ミルク全盛であった日本にも拡がりつつあります。
日本の医療は、先進国の中でもトップレベルですが、現在の日本社会で起こっている子供、青少年、親子の間の問題を解決するためには、原点は家庭であり、乳幼児期の母と子の絆にまでたどりつく必要があり、そのためには、母乳育児推進が大切と考えます。

新生児にとって、哺乳行動によって深められた母と子の絆(基本的信頼関係)が、子供の心にやさしい心(人間愛)を入れることにつながり、また母親にとっては、吸啜刺激により分泌されたホルモンが、中枢を興奮させ、母性本能(母心)のスイッチが入ることになります。
出産に立ち合う私たちは、安全を第一とすることは勿論ですが、生命誕生の喜びを共有することができるだけではなく、母と子の絆の形成が深まるように支援しなければならないと考えています。

そのために母乳育児がうまくできるように、楽しい育児ができるように、お手伝いできればと思っています。

母乳の大切さ・すばらしさ

母乳育児を通し、家族の絆を深める支援をしています。

可愛い赤ちゃんの顔を見るだけで、声を聞くだけで、考えるだけで・・・
お母さんの乳首からはおっぱいがにじみ出てきます。
なんと不思議な、感動的な生理現象なのでしょうか。これこそが母性、そして母と子の絆なのです。
おっぱいとは赤ちゃんとお母さんへの自然からの贈り物、私たちはあなたの楽しい母乳育児を心から応援しています。

赤ちゃんの体と心の健康を作るおっぱい

母乳の栄養はパーフェクトで赤ちゃんの成長に必要なものは全て入っています。
そしておっぱいのすごいところはそれぞれの栄養素は多すぎることも少なすぎることもなく、まだ働きの十分でない赤ちゃんの内臓の負担にならないような成分の構成になっているのです。

赤ちゃんの健康の土台づくり。病気にかかりにくくて、治りも早い。(丈夫な体)

赤ちゃんは産道を通って外界に出たとたん雑菌にさらされます。ところが初乳の中には赤ちゃんを病気から守る免疫物質がたくさん入っていて、それらが赤ちゃんの口からはいることで赤ちゃんの胃や腸が守られます。
母乳育ちの赤ちゃんが丈夫で病気に強いのはおっぱいのおかげなのです。また、アレルギー将来的な肥満、心筋梗塞、糖尿病も防ぐので赤ちゃん時代だけでなく長い目で見ても健康の土台作りをしていることになります。

母乳の中には脳の機能をよくするものがいっぱい(賢い脳)

母乳で育った子は知能が高くなるという報告があります。母乳の中には脳の機能をよくするものがいっぱい入っています。また赤ちゃんがおっぱいを吸う時口の周りの筋肉、舌、上下のあご、ほおの筋肉を目いっぱい使います。
これが脳への血液の巡りを良くし、発育、発達、成長させます。

おっぱいは、赤ちゃんの”心”を作り、人間の基本的信頼を育てます。(やさしい心)

赤ちゃんはお腹の中ではお母さんの胎盤に寄生して生きています。そして生まれると、お母さんは赤ちゃんの全てを発達させる母乳を分泌します。つまり、おっぱいは第2の胎盤なのです。赤ちゃんが泣くたびにおっぱいを吸わせる、この繰り返しで母と子の絆は深まり、赤ちゃんは基本的信頼関係を学んでいきます。
くり返しあげるおっぱいは、赤ちゃんには"人の心"を育て、お母さんには"母心"を育てます。

お母さん・お父さんにとっての母乳育児

母乳育児は赤ちゃんにとって良いばかりではありません。母乳育児をすることで、お母さんの体は回復し、母性が育っていきます。そしていつの間にか子育てが楽しくなるのです。
お父さんはおっぱいをあげることが出来ないので寂しい思いをすることがあるかも知れませんが、明るいお母さん、元気な赤ちゃんは必ずお父さんも幸せにすることでしょう。

他にも色々...

この他にも母乳の利点は、まだまだ沢山あります。
お母さんにも赤ちゃんにも、心と体にいい。社会にも(医療費の減少、少子化に歯止めをかけるなど)貢献しています。
母乳育児って本当に奥深いですね。